戦前、済州島から日本に渡り、現在は大阪で一人で暮らす梁 義憲(リャン・イーホン)さん
  (87歳、1916年生まれ)の生活を3年間にわたって記録した長編ドキュメンタリー。

  きっかけは、海女として日本各地の海で働く様子や、帰国船で朝鮮民主主義人民共和国
  (北朝鮮)に子供達を送り出す姿を朝鮮通信使研究家、故辛基秀氏が38年前に記録した
  未公開作品にであったことから始まる。
  この記録映画を完成させようと日本人が映画製作を引き継いだ。
  38年前のフィルムと現在の映像を交えて、一人の女性が差別と貧困の中で、
  妻として夫を支え、母として子供たちを育ててきた家族の歴史を「在日」カメラマン、
  日本人カメラマンそして家族のカメラがとらえた映像を結集させ、未完の映画を完成させた。
  映画では、リャンさんの故郷・韓国済州島への53年ぶりの訪問や最後の北朝鮮訪問を
  紹介し、日本、韓国、北朝鮮に離散してしまった子どもたちとの再会から
  国家の対立がもたらす悲劇と、家族の絆の尊さを伝える。