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人形ギャラリー
人形たちに込められた思いやこだわり。
さまざまな、そのひとつひとつを川本氏自身が語ります。
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劉備 関羽 張飛 諸葛亮
劉備1
劉備タイトル
■川本喜八郎のこだわり■

劉備は実際はかなりな年になって登場するのだが、人形劇では、 恋をする二枚目にして欲しいという要求がNHK側からあり、青年となった。 さわやかさを表すために、衣裳の色の基本はブルーになった。顔の色の白さは、 中国では悪人を表すそうだが、日本の歌舞伎や文楽の伝統では、白い顔は二枚目で、 また、悪の白も使われるが、勿論、玄徳、孔明の白は二枚目の白である。


劉備写真
劉備写真 キャラクター紹介
劉備(りゅうび 161〜223)
字は玄徳(げんとく)。漢王室の血を引く。 関羽、張飛と義兄弟になり、諸葛孔明の補佐を受けて長江上流域を支配、蜀を建国、皇帝となる。 部下を惹きつける中国的な“徳”を持った人物。
■川本喜八郎のこだわり■
関羽の顔色は、燻べたナツメのような、と表現されているように、 京劇では赤である。人形劇の場合、京劇等と違い、かなりリアルな作り方なので、 他の人よりいくらか朱がかかっているくらいの顔色に留めた。衣裳の色が、 京劇などと同じ緑色なのは全くの偶然だが、関羽は他の色を着せると全く似合わなかった。

関羽(かんう ?〜219)
字は雲長(うんちょう)。劉備の義弟。知勇兼備の武将。 劉備の入蜀後は荊州の守備を委ねられたが、孫権との戦いで戦死。義理固く情の熱い人物として、 後世、各地の“関帝廟”に神として祀られた。
 
■川本喜八郎のこだわり■

京劇では張飛は真っ黒な顔だが、関羽と同じ理由で、張飛の顔色も他の人より少し黒い位に留めた。 滑稽な、また可愛いところもあるので、眉のカラクリは下がり眉にして、失敗したときの表情が出せるように工夫をしてみたが、 もじゃもじゃのヒゲと共に、張飛の性格がうまく表現されたように思う。


張飛(ちょうひ ?〜221)
字は翼徳、または益徳。劉備の末弟。“万人の敵”と称されるほどの猛将で、長板橋での勇猛ぶりは名高い。 三国志説話が広まった唐の時代には、トリックスターとして、庶民の人気を一身に集めた。
 
■川本喜八郎のこだわり■
孔明は初め鶴のようなイメージで、 白の布地に黒の縁のあるような道服を着せたいと考えていたが、立間先生に伺ったところ、 白は中国では葬式の時に着るものなので避けた方がいいのでは、とのご意見で、着物は薄い水色にし、 羽織る道服は黒にした。これは他の豪傑たちが華やかな色の戦袍を着ているので、 白か黒が一番目立つ色だからである。

 
諸葛亮(しょかつりょう 181〜234)
日本では字の孔明で知られる。荊州で晴耕雨読の生活をしていた27歳の時に、 劉備の“三顧の礼”に応えて出盧。“天下三分の計”を実現し、 劉備の死後も蜀のために一身を捧げた名宰相。